認定資格 03
“認知症予防音楽ケア体操指導員”
認知症予防として、「適度な運動」と「バランスのとれた食生活改善」が最も効果があると言われています。認知症予防音楽ケア体操指導員は、「認知症予防音楽ケア体操」を広く普及・推進し、地域社会で活躍できる指導員の養成と専門能力の向上を目的に資格を認定します。
「認知症予防音楽ケア体操指導員」の役割
認知症予防に役立つ活動を推進していくため、地域活動の支援者をはじめ、福祉施設等における指導者の育成が叫ばれています。適度な運動に知的活動である音楽などを組み合わせることで、①老化防止と認知症予防への関心を高め、②認知症高齢者の症状進行のスピードを遅らせ、③認知症を防止するライフスタイルを浸透させることが可能になります。
本講座は、「認知症予防音楽ケア体操」を広く普及・推進し、地域社会で活躍ができる指導員の養成と専門能力の向上を目的に資格を認定します。そして、講座の修了者は、地域社会や福祉施設等において、高齢者への「音楽ケア体操」を普及・推進する役割をに担うことが可能になります。音楽ケア体操を実践して、歌いながら手足を動かすことで、脳の血流をよくし、認知症高齢者の脳の老化を予防し、活性化する指導員として活躍する人材を育成することをめざしています。
「認知症予防音楽ケア体操指導員」活躍の場
・デイサービス・老人ホームなどでレクリエーション指導員として
・地域包括支援センターや認知症カフェで指導
・地方自治体の認知症予防センター・相談センターの指導員として
・地域の自治会、老人クラブやボランティア活動の指導員として
・カルチャーセンター・スクール等の講師として
・ご家族やご自身の老化防止・健康維持のために
「認知症予防音楽ケア体操指導員」認定試験概要
1. 認定試験/年4回(1月、4月、7月、10月)の講座内で実施
2.資格認定
一般社団法人 認知症・フレイル予防推進協会が実施する講座の規定カリキュラムの全課程(原則1回3時間×6回)を修了し、第6回目の認定模擬演技において優秀かつ認定基準を満たした方に「認定証」を交付します。
「認知症予防音楽ケア体操指導員」資格認定講座
音楽と体操を組み合わせることで、脳を活性化し、認知症予防に役立てる「音楽ケア体操」の考え方のもとに、それを具体化し実践するプログラムを1~5回の講座で学び、6回目に「認定模擬演技」を実施していただくことで、資格を認定する構成になっています。本講座では、音楽療法・回想法・レクリエーション療法に基づく音楽ケア体操の実践的なスキルが習得できます。
プログラムは①認知症予防と音楽、➁心身を活性化する運動・体操、③口腔機能アップ、④楽器を使って心身リフレッシュ、⑤脳トレと音楽、⑥認定模擬演技と総復習で構成され、各回で基本的な簡単な講義を受けたあとは、童謡・唱歌を中心に歌謡曲や民謡・演歌などの懐かしい曲を組み合わせて、それぞれの曲に合った軽やかな動きを身に着けていきます。
これらの基本的な動きを学べば、地域や施設等で指導者として活用し、あるいはご自身やご家族の認知症予防に役立てられます。学習したことは認知症予防の実践活動のツールとして活用され、音楽ケア体操指導員の資格取得者は、多くの方が介護施設や地域社会等で活躍しています。
第50期生 資格認定講座の案内
講座の基本カリキュラム
タイトル | 内容 |
---|---|
認知症予防と音楽 | (講義)認知症予防に効果的なトレーニング (実技①)歌と回想法、かんたん歌体操 (実技②)音楽体操【春編】 |
運動・体操 | (講義)認知症予防と運動 (実技①)粗大運動・微細運動 (ダイナミックな体操・細やかな体操) ボディパーカッション (実技②)音楽体操【夏編】 |
口腔機能アップ | (講義)認知症予防と口腔ケア (実技①)顔・舌の運動、発声練習 歌って考えて口腔・脳トレーニング (実技②)音楽体操【秋編】 |
楽器を使って 心身リフレッシュ | (講義)リハビリや認知症予防に効果的な楽器の取り入れ方 (実技①)かんたん合奏、からだ・道具・楽器を使った活動バリエーション (実技②)音楽体操【冬編】 |
脳トレと音楽 | (講義)認知症予防と脳トレ (実技①)なじみの歌で楽しく脳トレ 懐かしい遊びを使った「ながら運動」で心身活性化 (実技②)音楽体操【その他】 |
認定模擬演技 &総復習 | 認定模擬演技 まとめのDVD配付と復習 |
「認知症予防音楽ケア体操指導員」講座の講師紹介
・名古屋音楽大学音楽学部声楽科卒業後、国立音楽院で音楽療法を学ぶ。
・NPO法人オフィスリブスタイル理事、筆頭音楽療法士。日本童謡学会顧問。
・高齢者施障がい者施設、成人更生施設等で活動するかたわら、童謡を次世代へつなげる活動を行っている。
・『高齢者のための元気が出る音楽レクリエーション』(2014年、ナツメ社発行)監修。
・フェリス女学院短期大学音楽学部声楽家卒業。同専攻科課程を修了。
・ヤマハ音楽講師を経て、日本ピアノ調律・音楽学院において音楽療法士資格を取得。シニアリトミック講師養成講座を修了。
・現在、デイサービス、老人ホームなど複数の高齢者施設において音楽セッションを行っている。
・愛知県立芸術大学音楽学部卒。音楽療法士、認定心理士、介護予防指導士等の資格を取得。とよたMケアの会代表。
・国立長寿医療研究センターで音楽療法の研究補助員として従事し、現在、介護老人保健施設、トヨタ自動車健康保険組合、豊田市養護老人ホーム等で音楽療法を担当中。
・中国短期大学器楽科卒業。公立保育所に勤めたあと、NHK京都文化センターにてオカリナ講師を務める。療育施設、子育て支援活動センター等に勤務して、音楽とともに子育て支援活動を行う。
・現在、ハートケアグループ運動指導員、北条コミュニティセンター音楽体操講師、野崎参り公園ホール等でオカリナ講師を務める。
・作陽短期大学音楽科卒業。ヤマハ音楽教室で講師を務める。
・その後、長く介護老人保健施設において音楽療法を担当。独立後は、施設や地域で音楽ケア体操を指導。